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ACSメールマガジン V.003 2004年5月1日(土)発行

公表データから読み取る(3)

 東京都福祉サービス評価推進機構は、評価機関が実施した評価結果を報告の都度公表しています。平成15年度に評価をうけその評価結果が2004年4月30日までに公表された『指定介護老人福祉施設』(特別養護老人ホーム)は142施設となり、全施設(2004.5.1現在340施設、休止中の1施設を除く)の41%を超える施設が受審されました。

 公表されている事業評価共通評価項目のうち、「6.サービス提供のプロセス」に関する13項目(「5−※、サービスの実施」の確認項目6項目を含む)を対象として、データを分析してみました。

 まず、全体の評点平均は、3.34、標準偏差は0.38でした。「全体」、標準偏差2倍以上の「上位5施設」、同2倍以下の「下位4施設」に分けて項目別にみた平均評点は次表のとおりです。

1、
情報提供

2、
入所時対応
3、
水準確保
4、
個別対応
6、
安全管理
7、
要望対応
8、
地域交流
小計1
5−1、
食事
5−2、
生活介助
5−3、
機能訓練
5−4、
施設生活
5−5、
プライバシー
5−6、
家族交流
小計2
合計
平均
全体平均
3.3
3.5
3.2
3.5
3.4
3.2
3.4
23.3
3.7
3.4
3.2
3.5
3.1
3.3
20.2
43.5
3.34
上位5施設
4.2
4.4
4.2
4.6
4.4
4.4
4.4
30.6
4.6
4.0
4.2
4.4
3.8
4.4
25.4
56.0
4.31
下位4施設
2.5
3.0
2.0
2.0
2.3
2.5
2.8
17.0
2.8
2.5
2.0
2.3
2.3
2.8
14.5
31.5
2.42

 「上位5施設」と「下位4施設」を比較してみると、「4、個別対応」2.6、「3、水準確保」、「5−3、機能訓練」2.2、「6、安全管理」、「5−4、施設生活」2.1と、大きな差があることが目につきます。これに対し、「2、入所時対応」1.4、「5−2、生活介助」、「5−5、プライバシー」1.5、「8、地域交流」、「5−6、家族交流」1.6と、評点差は比較的小さい。

 カテゴリー別に見ると、「上位5施設」では、「4、個別対応」、「5−1、食事」のカテゴリーで4.6と、非常に強みを発揮していると言えるでしょう。「上位5施設」は、各カテゴリーで4.0以上の評価を受けた中で唯一、「5−5、プライバシー」が3.8に留まっており、“より向上させる”ことが必要な課題領域となっています。もっとも、このカテゴリーは「全体平均」でも3.1と、“適切な状態にある”という水準ですが、13カテゴリーのなかでは、最も評価が低い結果となっています。

 一方、「下位4施設」では、「2、入所時対応」3.0、「8、地域交流」、「5−1、食事」、「5−6、家族交流」2.8で、それなりに努力していると見られていますが、「3、水準確保」、「4、個別対応」、「5−3、機能訓練」のカテゴリーで2.0と、これらが弱い、すなわち“改善を要する”という評価となっています。

 つぎに、評点のバラツキを見てみましょう。ここでは、共通評価項目13項目の評点の合計値をもとに分析します。最多60から、最小30まで、平均値は43.4、中位値は43、標準偏差は5.0でした。標準偏差からみた分布を、次の表にまとめてみました。


標準偏差

2倍以上


標準偏差

2倍未満

1倍以上


標準偏差

1倍未満


標準偏差

マイナス

1倍未満


標準偏差

マイナス

1倍以上

2倍未満


標準偏差

マイナス

2倍以上

施設数
5
15
48
53
17
4
142
百分比
3.5
10.6
33.8
37.3
12.0
2.8
100

 評点別の分布は、次グラフのとおりです。正規分布に近いが、やや下位に傾いているようにみられます。

 【付記】本稿は、これまでと同様、ランキングにつながる総合評価を意図したものではありません。

以上

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