ACSメールマガジン V.001 2004年3月1日(月)発行
〔1〕 公表データから読み取る
東京都福祉サービス評価推進機構は、評価機関が実施した評価結果を報告の都度公表しています。
そこで、平成15年度に評価をうけ2004年2月20日までに評価結果が公表された指定介護福祉施設(特別養護老人ホーム)38事業所(都内事業所の約11%)のデータを分析してみよう。
ご承知のとおり公表されている内容は、事業評価共通評価項目のうち、「6.サービス提供のプロセス」に関する13項目(「Eサービスの実施」の確認項目6項目を含む)です。
まず、項目別にみた評点は次表のとおりで、評点は5から2までに分散し、その標準偏差は0.5〜0.7です。項目間では、「E1栄養のバランスを考慮した上でおいしい食事を出している」が3.7で高く、低いのは「B標準的サービス水準の確保」、「E5プライバシーの保護、人権の擁護が徹底している(身体拘束廃止への取り組みを含む)」の2項目で3.1となっています。
| 評価項目 |
@情報提供 |
A入所時対応 |
B水準確保
|
C個別対応 |
D安全管理 |
F要望等対応 |
G地域交流 |
小計 |
E-1食事 |
E-2生活介助 |
E-3機能訓練 |
E-4施設生活 |
|
E-6家族交流 |
小計 |
合計 |
| 評点平均 |
3.3 |
3.6 |
3.1 |
3.4 |
3.3 |
3.3 |
3.4 |
23.4 |
3.7 |
3.3 |
3.1 |
3.5 |
3.1 |
3.3 |
20.1 |
43.5 |
| 同標準偏差 |
0.6 |
0.6 |
0.7 |
0.6 |
0.6 |
0.7 |
0.7 |
3.1 |
0.6 |
0.6 |
0.7 |
0.6 |
0.5 |
0.7 |
2.6 |
5.3 |
次に、事業所別に見ると、評点平均で4.62から2.31までに分散し、平均値は3.35、標準偏差は0.41となっています。上方は、標準偏差の〈1倍未満〉10、〈1〜2倍未満〉5、〈2倍以上〉1事業所です。一方、下方は、〈1倍未満〉17、〈1〜2倍未満〉4、〈2倍以上〉は1事業所です。これらのことから、38事業所のうち27事業所(71%)が1倍以内にあり、正規分布に近いことが分かります。
ちなみに、上位3事業所の評点を紹介しておきましょう。
本格的に始まった第三者評価制度の適切性、有効性、さらには妥当性を巡って様々な議論があると思われます。例えば、東京都福祉サービス評価推進機構「第1回評価・公表委員会評価手法ワーキング議事骨子」(とうきょう福祉ナビゲーション>サービス評価情報参照)によれば、評価システムのサポート、評点、手法、共通評価項目などについて検討されています。そうした検討や議論を深めるためにも評価結果に関するデータ分析は欠かせません。【付記】本稿は、ランキングにつながる総合評価を意図したものではありません。評価結果は、事業者の総合的に良い点や改善点を記した「評価講評」及び評点の根拠となる「コメント」、並びに事業者自身の「コメント」を併せて見る必要があることは言うまでもありません。
〔2〕 第三者評価セミナー2004
東京都高齢者研究・福祉振興財団主催で、「第三者評価をどう生かすか!〜利用者本位の福祉サービスの実現にむけて」をテーマとして、下記によりセミナーを開催されます。
1. 日時 3月17日(13:30〜17:30)
2. 会場 東京都社会福祉保健医療研修センター
3. 内容 【講演】上智大学教授栃木一三郎氏「第三者評価の現状と今後の可能性」
【パネルディスカッション】立教大学教授赤塚光子氏ほか
4. 参加 福祉サービス事業者等(先着300名)
5. 参加費 2,000円
6. 申込・問合せ先 同財団評価支援室 電話:03(5206)8750
以上 |