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第5回 《顧客の所有物》について |
6月、5ヶ所の特別養護老人ホームを訪問しました。2ヶ所は、第三者評価に備えて勉強のため、2ヶ所は“ISO9001品質マネジメントシステム”の審査のため、1ヶ所は第三者評価のためです。
“ISO9001:2000品質マネジメントシステム−要求事項”のなかに、つぎのような規定があります。
『7.5.4 顧客の所有物
組織は,顧客の所有物について,それが組織の管理下にある間,又は組織がそれを使用している間は,注意を払うこと。組織は,使用するため又は製品に組み込むために提供された顧客の所有物の識別,検証及び保護・防護を実施すること。顧客の所有物を紛失,損傷した場合又は使用には適さないとわかった場合には,顧客に報告し,記録を維持すること(4.2.4参照)。
参考 顧客の所有物には知的所有権も含まれる。』
見学先のある利用者のベッド脇では、手のり文鳥を利用者と介護者が一緒になって育てていました。ある事業所では、利用者に送られてきた手紙類をリーダーが鍵のかかる机の引き出しに一人一人の名前をつけたホルダーに入れて保管していました(もちろん家族へ手渡すまで)。
入所型のサービス提供施設では、貴重品とされる通帳、年金証書、印鑑、保険証、現金、鍵など)について、管理要領を決めて実行しているようですが、一旦それらに何らかの問題が生じたときの対応が決められているかは定かでありません。
ISOの要求事項では、『顧客の所有物を紛失,損傷した場合又は使用には適さないとわかった場合には,顧客に報告し,記録を維持すること』と明確です。具体的に顧客にどのように報告し、どのように記録するかは、組織がやり方を決めて実行すればよいわけです。
顧客、すなわち利用者の所有物とはっきり認識し適切な注意を払うことが求められるというわけですが、注意が貴重品以外の私物にも払われているか、現状の点検、及びその結果に基く見直しが必要な事業所があるかもしれません。
“ISO9001品質マネジメントシステム”の導入・構築のメリットはこんなところにも見出すことができます。(2004.7.4HK記)
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